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ogijunの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008-01-05

もがく

09:17 | はてなブックマーク - もがく - ogijunの日記 もがく - ogijunの日記 のブックマークコメント

K は以前よく <泥の中で一歩を踏みだす> 重要性を語っていた. デスマーチの混乱の中, 理想からほど遠い環境でいかに最初の改善を始めるか. その難しさと戦略を K は議論した.

仕事に正解はない, とは思わない. ソフトウェア開発について言えば, 正解の多くは教科書に書いてある. ただ現実の <泥> の中で教科書どおりに振る舞うのは難しい. 足に絡む <泥> はやる気のない同僚や無能な上司, 不条理な顧客かもしれないし, まあ多くの場合は自分自身の能力不足でもあるだろう. 教科書どおり振舞うには能力が必要で, 能力を身につけるには訓練がいる. しかしフォーマルな訓練を受ける余裕はない.

<泥の中で一歩を踏み出す> とは, そうした制限の中で実現可能な定石のサブセットを探すこと, それを実行することを言う. 高速な "単体" テストが無理でも少し時間のかかる自動テストならできるかもしれない, インスペクションが無理でもウォークスルーならできるかもしれない... フルスクラッチは無理でも部分的にならレガシーコードを駆逐できるかもしれない. 適切なサブセットが軌道に載ったらスコープを広げ, 少しずつ正解に近づけていく. こうしたプラグマティックなブートストラップを K は <泥の中の一歩> と呼んだ. K が踏み固めた足元にある泥沼を私は見ていなかった. 道半ばに満足していた.

steps to phantasien t(2007-11-03)
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