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2009-07-08

Computer == Web

16:27 | はてなブックマーク - Computer == Web - ogijunの日記 Computer == Web - ogijunの日記 のブックマークコメント

GoogleのOSをリリースする計画がついに発表された。みんながweb browseと呼んでいた行為こそコンピュータを使うということになってしまった。こうなることは何年も前からもう止められないとわかっていたけれど、Googleはついにやってのけてしまったなあ。Marc Andreessenの予言が成就した。それだけでなく、そのときに暗黙のうちに必要性を仮定されていた「出来の悪いデバイスドライバの集合」はもう必要ないかも知れない。

今朝、WebObjectsのことを書いたがNeXTがWebObjectsを発表したのは1994年でまだGoogleは影も形もない。けれどNeXTでWebObjectsを作った人々はその時代から既にwebこそがアプリケーションであると喝破していたのだ。これは意外でも偶然でもなく、もともとNeXTはWorldWideWebの発祥の地でありその唯一のアクセスインターフェースでもあった。そして当初のスイスのCERNにあった1台のNeXT上で生まれたWWWは、その使い手たる人間にとって「ブラウズする」ためだけのものではなく、自由に「読み書きできる」もの、すなわち今日のwebアプリケーションであった。NeXTにいた人々は原点としての「読み書きできるweb」を知っている。そんな彼らがWebObjectsを作ったのは単に原点に戻るだけの自然な行為だ。

ともあれWebObjectsを経由して世界はwebに満たされるようになった。私は毎日のテキストのほとんどをweb「ブラウザ」と呼ばれているアプリケーションであるSafari上で書いて過ごす。メールも、予定も、ToDoリストも、この日記も。私の日々の糧を得るため手段であるプログラムだけは、未だ手元で作成してそれを転送するという手段を取っている。ここには一応は溝がある。しかし今や私の書くコードのほとんど全ては私のコンピュータで実行されるためのものではない。この溝はとても浅い溝だ。知らないうちに飛び越えているだろう。コンピュータを使う==Safariを使うになる日も遠くない。

上にも書いたようにwebが元来、今日の言葉で言うところのwebアプリケーションであった、ということについては、WWWの生みの親たるSir Timothy Berners-Leeの著書『Webの創成』に臨場感を持って書かれている。言い方を変えると、元来webはwikiであった、ということでもある。Computer == Web == Wikiだったのである。Wikiが果たしてどれほど重要であったかということについては、間も無く発売になる江渡浩一郎さんの著書『パターン、Wiki、XP』が教えてくれそうだ。『Webの創成』の日本での出版から8年、その間の歳月を埋めるべくして現われたこの本を読める日が本当にたのしみだ。読み終えたときには新しいComputer感を持っているに違いないのだから。

パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

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